本日は、診療所での診察と兵庫医大での講義の見学をさせていただき、ありがとうございました。わずかな間ではありましたが、得る事が多く、これからに繋がる、実りある時間となりました。

まず、診療所の見学ですが、実際に伊賀先生の診察を見せていただいて、強く感じたことがあります。それは、臨床医が診るべきなのは、「病気」ではなく、「人間」である、ということです。ただ、検査や治療に終始するのではなく、その患者さんの目的や背景を踏まえたうえで、「何が一番この方のためになるのか。」ということを常に念頭におき、柔軟かつ温かく対応する。その様を目の当たりにすることで、臨床医があるべき姿の一モデルに触れることができたことに、大きな意味があったと思っています。また、一人目の患者さんが一学生である僕に、何の躊躇いもなく、快く聴診させてくださったときに、先生と患者さんの信頼関係に非常に感銘を受けました。

次に、兵庫医大の講義に関してですが、こちらも大変興味深く拝聴させていただきました。人は強制的に変えるのは難しい。だから、自分から変わろうと思うように、何故今からすることが重要なのか、丁寧に説明される姿が印象的でした。実際、講義の中で、徐々に学生の相槌にも熱が入ってきていましたし、彼らの診察技術は自分の一年前とは比べようもないくらい淀みがなく、「何が大事なのか」、「何故大事なのか」という、意識の上でも、大きな差がありました。それを感じたときに、先生のような、熱意と経験・知識を合わせ持つ指導者との出会いの貴重さを改めて痛感しました。

最後になりましたが、折に触れ、先生の哲学に触れたことが、一番の刺激となりました。快く受け入れてくださった懐の深さに感謝します。先生から受けた恩を、いつか自分の後続に還元できるように、今日得たものをしっかり自分のものにするつもりです。今日は忙しい中、貴重な時間をありがとうございました。先生から、まだまだ吸収したいと思っておりますので、これからもご指導のほどよろしくお願いします。

2008 6/20

 

私からのコメント

診療所では患者さんがすくなくあまり実習にはなりませんでした。兵庫医大の講義は2週目なので、すこしわかりにくいかもしれませんでした。1週目2週目を続けてうけられたらもっとmotivationがあがるかもしれないですね。